歴史が刻まれた旧家、ふかほり邸を次世代へ残す
ふかほり邸との出会いは、一本の電話でした。
築180年以上の旧家にお住まいのご夫婦(深堀様)が、この邸宅を手放されることになったので譲り受けてほしいとのことでした。
異次元に舞い込んだかと思うくらいにひっそりと佇む旧家、
体中を吹き抜けるような清々しい風、
四季折々の生命の息吹、そのひとつひとつが安らぎとなって訪れる人を包み込む。
不思議な魅力がふかほり邸にはありました。
そんな古くから続く素晴らしい建物を壊してしまうのはもったいない。
古きよきものを大切にし、次の世代へ残したい。
そんな想いでふかほり邸を譲り受けることになったのです。
「寝心地がいい!」社員の言葉が、天然田園温泉旅館「ふかほり邸」のきっかけに
ふかほり邸を譲り受けた当初、社員の研修の場として利用していました。
研修の中でふかほり邸の不思議なちからに社員たちが気づきます。
「寝心地がいい!」
これが多くの社員が抱いたふかほり邸の感想でした。
これだけ寝心地の良い空間、多くの人達にこの癒やしの空間を共有したい。
ふかほり邸は田んぼの真中にあるなかなか訪れにくい場所にありますが、
だからこそ都会の喧騒を忘れて癒やしを提供できるのではないか、
そう思いこのふかほり邸を旅館にすることになりました。
約180年の旧家をリノベーション、古くて新しい癒しの空間へ
社員の声からはじまったふかほり邸の旅館プロジェクト。
歴史ある民家を活かし、ふかほり邸のもつ不思議な空間のチカラをそのまま引き継ぎたい。
そんな想いから出来る限りふかほり邸にある素材を利用し、生まれ変わらせることにしました。
趣のある梁や柱などをそのまま残し、漆喰の壁、柿渋で塗装された床や柱、無農薬のい草を使用した畳など、
自然素材にもこだわりました。
改築前の建物に使用されていた木材、内装材なども再利用し、
解体した土壁は、いくつもの層に重ねた版築壁として生まれ変わりました。
長い間旧家を見守ってきた庭の木々も改装後に再び敷地内に戻し、これからもふかほり邸を見守ってほしいとの想いから、シンボルマークや離れの部屋名は、敷地の木々名から名づけました。
資材の再利用は、古き良きものを大切にすること、環境へ配慮することにも繋がり、
旧家の歴史を残すことで、のどかでゆっくりとした時が流れ、ふるさとに帰ったような懐かしさが溢れる旅館となりました。
田園の真ん中で、澄んだ空気に包まれた「ふかほり邸」。
各部屋に温泉がある、上質で心地よく滞在していただける客室、敷地内の畑で採れたばかりの新鮮な野菜、
木々や植物が、美しく彩る敷地は何度も呼吸したくなるほどの癒しの空間となっています。
真心込めたおもてなしで、心地よい滞在をお約束いたします。